破顔一笑

日記みたいな何か/1987

覚めない夢

偏頭痛。

 


3ヶ月に1回ぐらいのペースで
やつは僕の所にやってくる。

 

気配すら感じない。
知らぬ間に隣にいるらしい。

 

前兆は目が見えなくなる。
変な光が少しずつ
視界を奪っていく。

 

30分ぐらいかけて
じわじわ視界が狭くなって
急に視界が元に戻るんだ。
あの嫌な光がなくなって
いつもの視界に戻る。

 

そしたら
そこから痛みが始まる。
ズキズキと脈を打つリズムで
目の奥が痛くなる。

 


初めて
偏頭痛がやってきたのは
中学生のとき。

 

部活中に視界が
おかしくなって
帰り道で気持ち悪くなって
痛みで歩けなくて
友達の家から電話して
親に迎えにきてもらった。

 

あのときから
定期的にやってくるから
その存在を忘れたことがない。

 


やつは
大人になった僕のことも
時々苦しめる。

 

ただ、最近は
昔ほどの痛みはないかな。

 

大学生のときは
とにかくひどくて
痛みで涙が出てくるし
吐くほどの気持ち悪さ
頭かち割れるんじゃないかと
思うほどの痛み。

 

今も痛いけど
鈍痛というんだろうか
嫌な痛みが続いてるような

 

ただ偏頭痛発症中は
においと音と光に敏感で
特ににおいがだめなようだ。

 

とりあえず
目を冷やして
暗い無音の部屋で
1~2時間横にならないと
だめなレベル。

 


というわけで
ついこのあいだ
久しぶりに偏頭痛さんが
僕のところにやってきました。

 

どうすれば
もう来ないでくれるのか
本気で考えるんだけど
低気圧だとか
睡眠不足とか
親からの遺伝とか
いろいろ総合して
きっと切り離すことは
無理なんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって
痛みに耐える日もあれば
楽しみなことを想像して
わくわくする日もあるし


不安に襲われる日もあるけど
なんとなく、大丈夫かもって
思える日もあって


初めて行く街を
自分の足で歩いて
なんとなく清々しくて
嬉しい気持ちにもなって

 

あぁ、明日も頑張ろうって
思いながら眠りにつく。

 

頑張りきれてないときも
もちろんあるんだけどさ

 

でも真面目に。まじめに。

 

きっと無駄にはならない
と、思ってないとね。

 

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