破顔一笑

日記みたいな何か/1987

キラキラ

人生で。
いちばん尊敬する人に
カミングアウトしました。

 

カミングアウトするつもりで
話していたわけではなく
話の流れで、っていったら
雑に聞こえるけど

 

あ、これ
言うタイミングだ。
って思ったんだ。

 

 

今まで生きてきて。
本気で、心から
この人すげーなぁって思える人。

 

当たり前に
自分からだけではなく
たっっくさんの人から
尊敬される人。
唯一無二な人。
雰囲気も考え方も
行動力も仕事ぶりも姿勢も。
ずば抜けてすごくて。
イケメンでおしゃれで。

 

こんな人になれたらな、と
思うんだけど
なれないんだよなぁ(笑)

 


誰も。
あの人にはなれない!
それぐらい、すげーんだ。

 


初めて会ったとき俺は22歳。
そこから約1年
直属でお世話になって。

 

そこから
直属じゃなくても
関わりはちょくちょくあって
ずっとお世話になってきた。

 


あれから8年。
いろんな場面があって
いろんなことを話してきたけど

 

基本的に
会社、職場、に
カミングアウトしていないし
個人的に話してる人もいない。

 

言わずに生活出来るなら
それが一番。
それは、多分一生変わらない。

 

でも
カミングアウトして。
元々女性で生まれて
高校生から治療を始めて
手術して戸籍かえて
そうやって生きてきましたって。

 


いろいろ話した。
そして、第一声が。

 

「えー!もっと早く言ってよー!」

 


理解も優しさも
たくさんたくさんありました。

 

いや、理解しないだろうなとは
全く思ってなかったけどね。

 

でも、思った以上に。
知識も持ってらっしゃって
ほんと、さすがだなって。

 


その上で。

 

ただの優柔不断だと思ってたけど
違ったんだなぁ。
普通、っていう言い方は
違うのかもしれないけど
他の人たちがしないことを
自分で考えて
ちゃんと節々で覚悟決めて
ここまできたんだろ?
それはすげーよ。
お前、すげーんだよ。

 


言葉の威力と
優しさにやられた。
心がどんどん熱くなった。
ありがたい。本当に。

 

なにより。

 

俺とお前には
ちゃんと信頼があるし
それは会社としても同じ。
だからその話を聞いても
お前という人を知ってるから
へー!とはなるけど
それだけだよ。

 


いつもそう。
この人はいつも。
背中をスッと押してくれる。
前を向かせてくれる。
ずっと、そうだ。

 


いろんな話をしました。
この日。
わざわざ会いにきてくれて。
たくさん話せてよかった。

 

そして
あぁ、この人に
言いたかったんだって思った。
自分のこと
言いたかったんだって気づいた。

 

 

 

 


カミングアウト。
まだまだ、簡単じゃない。
簡単になることはないだろうけど
でも、すごく大事なこと。

 

ずっと
負い目とか引け目を
感じてきたからね
それは、今も全然あるけど。

 

それこそ。
パートナーとそういう
カミングアウトについて
話してみればよかったなぁと。
気になって仕方がなかったくせに
聞けないままだったなー
相手がどう思ってるか
どう考えてるかとか。
自分の視野だけじゃ
足りなすぎるんだよね。ほんと。

 


言わずに生活出来るなら
それがいちばん。
でも、共有して
より深く築ける関係もあるってこと。

 

そういうのを
大事にしていかないとなんだな。