破顔一笑

日記みたいな何か/1987

覚悟

今の家に住んで4年。

 

大学生のときに
栃木から埼玉にきて
同じ地域内で2回引っ越しして
今に至ります。

 

 

20歳からここにいる。

 

もう、だいぶ
馴染みのある場所になった。

 

駅から少し遠いけど
生活には困らないし
都心もすぐ行けるし
何より、便利。

 


見知らぬ土地だから
誰も過去の自分を知らない。
その居心地の良さは
ものすごく新鮮だった。

 

 


いろんな人に出会った。
ここに居なければ
出会わなかった人たち。

 


この場所で人生の
いろんな場面を迎えた。
手術。戸籍変更。

 

 

男として生きたいと
ずっとずっと思ってきた。

 

でも、叶えるには
いろんなことを
クリアしていかなければいけなくて。

 

本当に
そこに辿りつけるのかって。

 


でも、少しずつ
時間はかかったけど
ここまでこれた。

 


手術。
もう受けたくないなぁ。
めちゃくちゃ痛かったなぁ。

 


一緒に行ってくれたこと。
計り知れない
「覚悟」を持って。

 

戸籍変更。
新たなスタート。
やっと、という思いだった。

 


そこから、いつしか
「当たり前」が増えてきて
甘えてばかりに。

 


そして
大切なものを
大切に出来なくなった。
いや、大切にしなくなった。

 

 


この家で
いろんな感情にも出会った
幸せな日も
悲しい日も
怒った日も
たくさん泣いた日もあった。

 


でも、振り返ると
嘘偽りなく。
断然、幸せだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


何を守りたかったのか?

 


何度も、何度も考えました。

 

何かが
嫌になったんじゃない。
それこそ、とても自分勝手なこと。

 

でも、守るばかりじゃ
本当に何も進まないんだよ。

 

 


「覚悟」って
揺るぎない決心だったり
何かを犠牲にしてでも意を決してする決断なんだと思います。

 

 

だから「覚悟」を持って

 


この場所を
この家を
離れます。
今、持ってるものを
すべて。手離します。

 


それが自分の「覚悟」

 

誰かの為にじゃない
自分のために。

 

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